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大学生ならではクレジットカードの選び方がある。

学生クレジットカードを選ぶお手伝い

univ-card.comの管理人です。東大卒業後、しばらくフリーター生活を続け、その後個人事業を開業、現在に至っております。

当サイトは、学生のクレジットカードの選びのお手伝いをできたら、と思っております。

最近は、「クレジットカードが節約に役立つ」として経済誌やマネー誌でクレジットカードが特集されることも多いです。しかし、それらの特集は基本的に社会人をターゲットとしたものが多いです。

学生には学生ならではクレジットカードの選び方があります。

まず、学生を取り巻くクレジットカード環境を確認し、その上で、個々人に最適なクレジットカード戦略を考えて行きましょう。

学生を取り巻くクレジットカード環境

学生のクレジットカード環境として以下のことを確認しておく必要があります。

(1)学生という身分(親の信用)は審査にプラス

学生は基本的に無収入ですが、学生の背後には学費、生活費等の面倒を見る親権者・後見人がいるため、審査に落ちることはそうないと思われます。

(2)利用可能枠は低く設定

学生の場合、利用可能枠(そのクレジットカードで利用できる上限金額)は低く設定されます。学生専用のJALカードnaviは一律10万円です。三井住友VISAデビュープラスカード(学生)のように、親権者の同意のあるなしで利用可能枠が変動するカードもあります。

(3)年会費等が優遇された学生専用カードも用意されている

カード会社によっては、学生専用クレジットカードを用意しているところもあります。学生専用クレジットカードのほとんどは年会費が無料で、ポイント・プログラム、付帯保険なども一般カードよりも優遇されていることがおおいです。学生限定の特典が付くものもあります。

クレジットカード会社からは、将来の優良顧客を早めに囲い込みたいという思惑があります。

学生のためのクレジットカード戦略

(1)審査難度の高い銀行系クレジットカードを取得しておく

学生がクレジットカードに申し込む場合は、以前に支払い遅延などの事故がなければ、そう審査に落ちることもないでしょう。発行会社が親の親用力を調査するとは思えませんが、学生の学費・生活費を面倒見る親権者・後見人がいるという一般的な想定は当然与信に組み込んでいると思われます。

学生期間はある意味「確変」期間中なのです。

しかし、あなたの就職活動が上手く行かず、大学卒業後無職になった場合、状況は途端に厳しくなります。また、就職せず、自営業を始めた場合(=個人事業主になった場合)も状況はそう変わりません。開業間もない個人事業主でも審査に通してくれるカードはそうないからです。

大学生の就職難が叫ばれて久しいです。卒業後、ニートやフリーター、個人事業主になった場合に取得が難しくなるクレジットカードを、学生のうちに取得しておくというのは充分合理的な戦略です。例えば、23歳の無職、フリーター、個人事業主が銀行系のクレジットカード会社であるジェーシービーや三井住友カード、三菱UFJニコスのプロパーカードの審査に受かることはまず無いでしょう。中小企業の正社員、公務員なら充分手に届くカードですが。ジェーシービーの29歳以下限定のプロパーカードである「JCB CARD EXTAGE」、三井住友カードの学生向けのプロパーカード「三井住友VISAデビュープラスカード(学生)」を親の信用力がある学生のうちに取得してしまうのは充分合理的と言えます。JCB CARD EXTAGEは初回更新時(5年後)に自動的にJCB一般カード(ORIGINAL SERIES)へ切り替えとなります。三井住友VISAデビュープラスカード(学生)も満26歳になった後の最初のカード更新時より、ヤングゴールド的な位置づけの三井住友VISAプライムゴールドカードへ切り替えとなります。

なお、プロパカードというのは、クレジットカード会社が他の企業と提携することなく単独で発行しているカードのことを言います。提携カードになると一般的には審査難度は下がります。例えば、三井住友カード(プロパーカード)は、ANA VISA Suicaカード(三井住友カードと全日空、ビューカードの提携カード)よりも審査難度が高いと考えられています。

(2)ポイントを使いやすいクレジットカード

学生に発行されるクレジットカードの利用可能枠は低く設定されるといいました。学生の自由になるお金は仕送りと、アルバイト代と奨学金くらいですから、クレジットカード決済できる金額も自ずと低くなります。

株式会社ジェーシービーが、全国の一般消費者3,500名を対象に行なった「クレジットカードに関する総合調査」(2012年度版)によれば、1番多く使うクレジットカードの一ヶ月の決済額は平均4.9万円(年間58.8万円)とのことでした。学生の場合、公共料金、通学定期、洋服代、教科書代などで月に1万円~2万円くらいの決済額が見込まれるでしょうか。

となると、ポイントをある程度貯めないと使えないクレジットカードは使い勝手が悪いことになります。例えば、SBIカードという還元率が1.2%もあるクレジットカードが存在するのですが、こちらは5,000ポイント貯めないと、交換最低単位に達しません。5,000ポイントというのは50万円相当利用分です。しかも、ポイントの有効期間は2年間。一般的な学生の一般的な使用では、有効期限内にポイント交換最低単位まで達することは難しいのではないでしょうか。このようなカードは選ぶべきではありません。死にポイントが発生しづらい、ポイントの最低交換単位数が少ないカードがいいでしょう。理想は100円で1ポイント貯まり、1ポイントから使えるクレジットカードです。また、ポイントの有効期限は長ければ長いほどいいでしょう。

もちろん、還元率も大事ですが、利用金額がそう多くない学生には還元率と同じくらい、ポイントの使いやすさが重要になります

(3)学生専用クレジットカード

クレジットカード会社が用意してくれているおあつらえ向きの学生専用カードを使うという手もありますね。

先にも述べた通り、学生専用カードは一般カードに比べて、年会費やポイント還元率、保険金額などが優遇されている場合が多いです。また、学生限定特典が用意されていることもあります。これには、クレジットカード発行会社による将来の優良顧客の青田買いという側面もあります。

(1)にも当てはまる三井住友VISAデビュープラスカード(学生)がおすすめです。

(4)交通系電子マネーのオートチャージが可能なクレジットカード

交通系電子マネーのオートチャージが可能なクレジットカードは大変便利です。電車の乗車、乗り換えのたびに切符を買う必要がなくなります。また駅の売店で小銭フリーでスムーズに買い物することができます。

通学定期を利用している学生には、定期券連携機能のあるクレジットカードもおすすめです。定期券とクレジットカード一体型もあります。盗難・紛失のリスクを回避したい方は、2枚持ちすることも可能です。

(5)特定店舗で割引率の高くなるクレジットカード

(1)の後々取得が難しくなる可能性があるクレジットカードを先に取得してからがいいと思いますが、特定店舗で割引率の高くなる2枚目のカードを作るのもいいでしょう。イオンでお得になるイオンカード、西友でお得になるセゾンカード、イトーヨーカドー・ヨークマートでお得になるセブンカード、ダイエーでお得になるOMCカードなどですね。どれも特定日に利用すると5%割引になります。どれも、年会費無料で作れます。ただし、くれぐれも支払延滞などしないように!

(6)決済額が多い人向け

学生なのに、クレジットカード決済額が多い人には社会人と同様のクレジットカード選びでいいでしょう。節約を求める方には、還元率の高いクレジットカードがおすすめです。将来ステータスカードを持ちたいと思っている方は、三井住友カードやJCBカードで支払い遅滞することなく着実にクレジットカードヒストリーを積み上げていけばいいでしょう。

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